ファイナルファンタジーアドベントチルドレン

ネタバレばっかなので反転します。
見た人、見る気ない人、ネタバレOKな人はどうぞ。



−以下レビュー−


個人総合評価

映像 ★★★★★
脚本 ★★★☆☆
音楽 ★★★☆☆
総合 ★★★★☆

前述した通りFF7をやりこんだ自分にとってはかなり満足いく作品。
以前同社(SQUARE)が手がけた「Final Fantasy」が個人的に納得いかないものだった為に
思ったことは「スクウェア映画かぁ、ううむ」といった感じだったのですが。

流石スクウェアといったところか、映像の質は息を呑む。
CGは無論、カメラワークの“凝り”には驚かされる。
その凝ったカメラワークのためにバトルシーンの迫力は凄まじい。
彼らの人外じみた動きもその迫力に引き込まれ「驚き」に変わるのだ。
音楽の評価は星3つとしたがバトルと音楽との絡みは素晴らしい。

原作の作画はアニメ調だったのにも関わらず今回の作画を見ても
「ああ、クラウドだ」「ああ、ティファだ」
と納得させられる。
個人的に。


ユフィがツボったのはご愛嬌として。


(だってティファ「可愛い」っていうか「綺麗」になってしまったんだもぬ。)
とにかく。
キャラクター一人一人それぞれの特徴がありファンを満足させるものだったと思う。
声優も自分はあまり違和感を感じなかった。

欲を言えばもっと色々喋って欲しかったんだけどね。
レッドとか最後の最後で一回だけっていう。
クラウドとカダージュのバトルシーンでのメンバーの会話などを見て
「ああ、クラウド達はこうして旅をしていたのか」
と思ってしまった。
(話はずれるがその時のシドの
 「るせーなぁ、ジャンプしろジャンプ」
 に思わず笑ってしまったのは内緒)

音楽に関しては少し残念だった。
カダージュとの戦闘シーンのジェノバのリミックスや片翼の天使のリミックスには
「おお」となったがティファの戦闘シーンの戦う者達やその他BGMはあまり心には残っていない。
音楽の幅が更に広がった分なのか植松氏の「らしさ」が輪郭を失ったような感じがした。

脚本に関してあまりいい意見は聞かないが100分という時間の制限内の割にはコンパクトにまとめていると思う。
その分多少薄いがクラウドの成長はもあるしバトルも見れたしということで満足。
クラウド独りで戦わせようって行って飛空挺(シエラ号)が飛び去った時クラウドが少し笑ったところとかこっちもニヤニヤしてしまった。


ただ言わせてもらうと不透明さを残したまま終わった箇所がいくつか。
いや、俺の読解力がないなのも知れないけど。
一番思ったのが最後の最後のクラウドの言葉
「俺はもう独りじゃない」
「あれ、クラウドが孤独に苦しんで仲間の存在に気づくストーリーだっけ」
と違和感を覚えた。
星痕症候群にかかってしまったが為に他人を拒絶したんじゃなかったっけ。
とか。
でももしかしたら
クラウド独りでは誰も助けられない、でも仲間がいれば助けられる」
っていう意味なのだろうか。



長くなったけど総評として俺はこの作品が好きです。
FF7が好きならばきっと好きになれる、
人生のうちの100分をこの作品に注いでもきっと損にはならないはずです。